映画

Mother!

ダーレン・アロノフスキーの新作「Mother!」は早くも最低映画の評判を得ていますが、「レクイエム・フォー・ドリーム」以来の傑作。特にミシェル・ファイファーのビッチぶりは是非劇場で見て欲しい!!I call this fantastic movie as “Super Nova dark come…

ワンダーウーマン Wonder Woman

映画界に新たなアイコンが生まれた。女性アクションスターとして、またはスーパーヒーローとしてだけでなく、ポップカルチャー全体のアイコンだ。作品自体も、「スーパーマン」一作目に匹敵するくらいの力強い第1級のエンターテイメントになっている。女性ア…

Dishonored 間諜X27

Marlene!This is all I need to say about any Dietrich/Sternberg film. They're created to present this goddess in a meticulous way literally from head to toe : perfect & obvious choreography to show her legs, lots of costume changes (love th…

Best Movies of 2016

1. The Handmaiden ザ・ハンドメイデン Near perfect movie. Beautiful, erotic and intelligent. Pure cinema joy by a Korean director, Park Chan-wook. ほぼ完璧な映画。美しくエロティックで知的。純粋なシネマの喜び。韓国のパク・チャヌク監督作品。 …

シン・ゴジラ

「シン・ゴジラ」米国上陸。 マンハッタンでは、ここイーストビレッジとタイムズスクエアの2劇場で1週間のみの限定上映。 木曜7時半の上映はほぼ満席。観客は日本人が1割強くらい。 いちばん最初に、東宝のロゴとゴジラの鳴き声が聞こえた瞬間に「おおーっ」…

山猫

3時間を超える作品で、いかにもその長さを感じさせるが、最後1時間ほど延々と続く、おそらく映画史上最長の舞踏会の場面になると断然面白くなる。1860年、イタリア統一前夜のシチリア島が舞台で、バート・ランカスター演じる、由緒ある家柄だが没落し…

若者のすべて

非常にオペラ的な映画。 何がオペラ的なのか? 貧しいイタリア南部からミラノに移民してきたロッコとその兄弟たちの繰り広げる過剰なメロドラマである。メロドラマの背景となるのは、社会派リアリズムなタッチで描かれる、移民一家を取り巻く厳しい現実だ。…

Best Movies of 2015

1.Mad Max Fury Roadマッドマックス 怒りのデス・ロード 2.Spotlight スポットライト 2.Inside Out インサイド・ヘッド 4.Star Wars : The Force Awakens スターウォーズ/フォースの覚醒 5.Ash vs Evil Dead (TV series) 「死霊のはらわた」TVシリーズ 6.Lo…

インサイド・ヘッド Inside Out

「インサイド・ヘッド」では、喜びと悲しみが切り離せない感情として文字通り描かれていて、大人も子供も心から笑って楽しめる感動的な映画になっている。第一線のコメディアンたちの声の出演も素晴らしい。「トイストーリー3」以来のピクサーの傑作! In "…

2014年ベスト映画

Finally 2014 best of movies and runner-ups (alphabetical orders). BirdmanCitizenfour Good Lie Gone Girl Grand Budapest Hotel Guardians of the Galaxy Jodorowsky's Dune Life Itself Nightcrawler Selma 次点 Runner-ups: Boyhood Dawn of the Plan…

Selma

"Selma" is actually a really good powerful movie with a strong narrative and superb ensemble acting, especially from Oscar worthy David Oyelowo who played Martin Luther King Jr. How long, not long, MLK said, after the successful completion…

The Interview

Of course, "The Interview" was already watchable through free file sharing. It was more descent than expected and overall still meaningful to release it.It is a bromance comedy with low humor taking place in a geopolitical setting, but sti…

Unbroken

アンジェリーナ・ジョリーが監督した映画「Unbroken」は、日本兵が米軍捕虜を虐待する場面が、日本で話題になっているようですが、私にとっては、この退屈な作品に2時間以上縛られたこと自体が拷問でした。ネットでは日本軍が人肉を食う場面があるとか騒がれ…

恐怖の足跡

カルト映画の傑作『恐怖の足跡』 は、ベルイマンのような画像とロメロのホラーが出会ったような作品で、ロメロとリンチに影響を与えた。息をのむほどきれいで非常に効果的に怖い。不気味なオルガン音楽も最高。 Herk Harvey’s cult masterpiece 'Carnival of…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

「カウボーイ・ビバップ」みたいな設定のSFを、超B級映画のトロマ出身の監督が担当ということで、もうマーベルはたくさんと思いながらもつい見てしまったら意外と楽しめた。マーベルコミックスおたくのダンナとしては色々文句あるみたいだけどね。マーベル映…

クラウス・キンスキー特集

近所の名画座で10日まで上映中のクラウス・キンスキー特集が待ちきれず、彼が主演する映画で未見のDVDをまとめて見た。「顔面最終兵器」キンスキーは、ヘルツォーク作品以外のほうが禍々しくて美味しい。ヘルツォーク作品だと、猛獣がその自然な住処にいる状…

「ボーイフッド」「猿の惑星: 新世紀」

この夏の話題作2作。 「ボーイフッド」は同じキャストで12年間撮影し、主人公の少年の5歳から18歳までを描く。目の前で成長していく少年の変化を見るのは喜びであり、リチャード・リンクレイター監督の野心的な冒険は大成功だ。7年ごとに49年にわたって撮ら…

日曜が待ち遠しい!

トリュフォーの回顧上演で遺作「日曜が待ち遠しい!」を見た。映画について人生について知れば知るほど、トリュフォーは面白い。死因となった脳腫瘍宣告前に撮った作品なのに、ルーツであるヒッチコック・スリラーへの楽しいオマージュとなっている。天国で…

ノア

「レクイエム・フォー・ア・ドリーム」後のダーレン・アルノフスキー作品は失望続きだったが、「ノアの箱舟」のノアとその家族を描いた新作「ノア」は意外にも良い出来の、ワイルドな想像力が駆使された感動的な作品。思わず創世記を読み直してしまった。読…

ホドロフスキーのDUNE

たくさんの元気とアイデア、笑いと感動を与えてくれる、撮影されなかった映画についてのドキュメンタリー映画。まるでホドロフスキーが目の前でしゃべっているかのよう。なんてチャーミングなおっさん(当時84歳だけど老人に見えない)!なんというアイデア!Q&…

グランド・ブダペスト・ホテル

ウェス・アンダーソン作品中、最も洗練されたエンターテイメント。トレードマークのビジュアルが、確実に登場人物と結びついていて感動的でさえある。大画面で見るべき作品。

バックコーラスの歌姫たち

アカデミー賞でドキュメンタリー賞を受賞したばかりの映画「バックコーラスの歌姫たち(20 feet from Stardom)」は、殆どが黒人女性であるバックコーラスに焦点を当てて、ロック史を負け犬の立場から見た非常に興味深い作品。「ギミー・シェルター」のレコー…

Only lovers Left Alive

ジャームッシュの新作「Only lovers Left Alive」は最高の吸血鬼/ロックンロールなカップル映画の一つで、「デッドマン」以来のジャームッシュ最高作でもある。ティルダ・スウィントンとトム・ヒドルストンのカップルはゴージャスで相性も抜群。デトロイト…

2013年ベスト映画

1.Her 離婚手続き中のホアキン・フェニックスが、人工知能を持つコンピュータシステムの声(スカーレット・ヨハンソン)と恋に落ちる、スマートでファニーでクレイジーな恋物語。演技も脚本もテンポも良く、今の時点ではありえなさそうな物語を、実際にあり…

A Touch of Sin

日中合作映画「A Touch of Sin(罪の手ざわり、原題「天注定」)を見た。地方の実力者の腐敗に怒る鉱山労働者、新興成金に侮辱を受けるサウナの受付係、非人間的な巨大工場で働く青年など、追い詰められてキレてしまう人々を、ここ数年中国各地で実際に起き…

キューティーとボクサー

NY在住のアーティスト夫妻、篠原有司男&乃り子さんの、40年間のNYでの結婚生活についての素敵なドキュメンタリーを見た。彼らの子供のような年の新人監督が、撮りがいのある夫妻をまっすぐに撮っている。

グランド・マスター

ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マンの生涯を描いたウォン・カーワイの新作「グランド・マスター」は息をのむ美しい映像の連続で、映画館で見る価値はある。トニー・レオンもいい感じに年を取っていて安心したが(吉田輝雄に雰囲気が似てきた) …

All the Marblesカリフォルニア・ドールス(1981)

ピーター・フォークが女子プロレス二人組のマネージャー役というロバート・アルドリッチ監督の遺作となった81年度作品で、色物としか思えない設定なのに、なんてイイ映画。同監督の傑作「特攻大作戦」に次ぐか同じくらい好きな作品となった。私以上にBムー…

西部劇一挙22本

Vera Cruz ヴェラクルス(1954) バート・ランカスター主演の「エルマー・ガントリー」を見たら、彼のそのころの映画が見たくなった。アルドリッチ監督の54年作品なのに、マカロニを先取りした要素(チャーミングでちゃらんぽらんな女好きのランカスターのと、…

Scatter my ashes at Bergdorf's

ニューヨークの5番街にある高級老舗デパート、バーグドルフ・グッドマンの舞台裏を描いたドキュメンタリー映画「Scatter my ashes at Bergdorf's(私の灰をバーグドルフにまいて)」は、予想通り同デパートの販促ビデオだった。それはかまわないが、同店を称…