脱原発1000万人署名

日本の友人から、脱原発1000万人署名のことを聞いた。


私の住んでいるニューヨークから見る震災後の日本はとても危うく見える。


原子力産業と政府・官僚・メディアの癒着が暴露されたにもかかわらず、菅政権は脱原発の具体的な指針を示さずに解散したため、野田政権の脱原発の主張はトーンダウンしたようだ。放射能ジョークで大臣が辞任、新防衛大臣ウォール・ストリート・ジャーナル(13日電子版)に、景気低迷には憲法改正して武器輸出!などと原発事故の意味が全く分かっていない発言を行っている。


いま、広島・長崎・福島の被爆の経験が生かされないとしたら、正気の沙汰とは思えない。


チェルノブイリの事故当時から、原子力なしでは日本は停電するというのは、原子力村(メディア含む)のプロパガンダにすぎないと指摘されてきた。この点に関しては反論もあると思うが、某官庁で働いている私としては、政府や官僚がまったく国民のことを考えていないのを目にする毎日を過ごしており、海外にいる歯がゆさや、特に日本における市民運動の限界を感じつつも、何かしなくてはと思ったしだいだ。


http://sayonara-nukes.org/


このサイトの呼びかけに賛同した方は署名をお願いします。
署名はネット上でも有効ですが、ネット署名は回転ドアのようにくるくる変わる首相宛にのみ有効、自筆署名は首相と衆・参議院議長に有効。私もできるだけ自筆署名を集めて郵送する予定です。正直、このサイトは分かりやすさの点から言って改善の余地があるし、チラシも古臭いが、そういったことに文句を言って何もしないでいる事態ではないと思うのです。生命の危険の前に左右の政治思想も何もない。


今も被爆を続ける子供たち、警戒区域内に残されて死んでいった動物たち、そして私たち自身の未来のために!