2011-01-01から1年間の記事一覧
今年もこのブログを読んでくださってありがとうございました。 2012年が皆様にとっても日本にとっても良い年でありますように。
2006年から毎年、5番街の高級デパート、バーグドルフ・グッドマンのホリデイ用ウィンドウの写真を撮っている。ショーウィンドウのレベルが高いニューヨークで文句なしに一番のディスプレイで、毎年楽しませてくれる。今年のテーマは「Carnival of the Animal…
Midnight In Paris ウディ・アレンの新作は、1920年代のパリにあこがれる作家が当時にタイムスリップして、ヘミングウェイやフィッツジェラルドなどの有名文化人に会う話。ウディ・アレンの芸術やアートシーンへの接し方は基本的にミーハーで表層的だ。ニュ…
ユニクロのグローバル旗艦店が14日正午、ニューヨークの5番街と53丁目にオープンした。開店に当たり、スーザン・サランドンやジョン・レグイザモなどのスターを宣伝に起用し、NYの地下鉄で最も忙しい駅の一つであるグランドセントラル駅をユニクロ一色にし…
経済格差に反対する若者たちが、9月17日からウォール街近くのズコッティ公園を占拠し、同公園を本拠に抗議活動を行っている。不況と失業率の増加を背景に、ウォール街に象徴されるアメリカの人口のわずか1%が富を握っていることに抗議し、「99%の私たち」の…
夫との音楽デュオ「Spin-17」で、エリック・サティのピアノ連弾曲「梨の形をした3つの小品」から 「En Plus」をアレンジ。夫がギター、私が歌詞を書いて歌い、絵を描いた。この曲は、サティの作品には形式(ソナタなど)がないとの批判に対する答えとして書か…
日本の友人から、脱原発1000万人署名のことを聞いた。 私の住んでいるニューヨークから見る震災後の日本はとても危うく見える。 原子力産業と政府・官僚・メディアの癒着が暴露されたにもかかわらず、菅政権は脱原発の具体的な指針を示さずに解散したため、…
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 聞きしに勝るひどさだった。2時間強のうちの1時間はなんとか我慢したものの、ついに耐えきれず、これを見なくてはならないようなほどの悪事をいつ私はしでかしたのだろうかと思いつつ、泣きながら寝てしまった。私を含めて現在4…
ハリポタ映画の中で一番出来がよく、動く絵本でなく映画として大いに楽しめる、シリーズ最後にふさわしい優れた作品である。長くもったりした、いかにもクライマックス前の布石といったPART1と異なり、速いテンポで次々と多くの出来事が起こり、アクションも…
Cave of forgotten dreams ヴェルナー・ヘルツォークが、世界最古の洞窟壁画であるフランスのショーヴェ洞窟を3Dで撮ったドキュメンタリー映画。太古の馬やマンモス、ライオンの動きを鮮やかにとらえた壁画の映像は、洞窟の凹凸を活かした3Dで、思わず手を…
7500万ドルというブロードウィ史上最高の製作費と、「ライオン・キング」のジュリー・テイモア演出&U2のボノとエッジが音楽担当という豪華な顔合わせにもかかわらず、フライング場面で事故が起きるなど問題続きで上演が危ぶまれ、ここ数年タブロイド紙をにぎ…
春から夏にかけてのニューヨークでは、ほとんど毎週のようにどこかでパレードが行われている。16年も住んでいると、めぼしいものは大体見ているので感動も薄れるが、今年のゲイ・プライド・パレードは特別だ。同性婚を認める法律がニューヨーク州で24日に通…
デ・ニーロが主演した「ケープ・フィアー」のオリジナルである、62年制作の「恐怖の岬(Cape Fear)」を見る。何度見ても怖い映画だ。レイプ犯マックス・ケイディ(ロバート・ミッチャム)が出所するが、有罪となったのは弁護士サム・ボーデン(グレゴリー・…
5/7 納棺・通夜。前日、葬儀場に移された遺体を見た母が、死の直後よりずいぶん崩れてきたと言ったので、そのショックに耐えられるかどうか不安だった。が、家に一人でいるのも変なので、2時ごろ両親と共に葬儀場に行き、納棺を行う。泣いたが、行って良かっ…
5/2 夜、父から短いメール。 9時39分 「5月3日 10時5分 なくなりました 最後は、静かに、ひきとりました 取り急ぎ連絡まで」 9時43分 「5月3日、朝10時5分 亡くなりました 最後は 安らかに 閉じました とりあえず 連絡まで」 日本とニューヨークは…
東日本大震災について、何と書いていいか分からなかった。911当時、気遣ってメールをくれた日本の友人に、避けがたい温度差を感じたのを覚えているせいもある。 95年にニューヨークに来るまで同居していた父方の祖母が、5月3日に亡くなった。98歳、苦しまず…
アラン・リックマンが,イプセンの最後期作品に主演する話題作。共演はやはり,舞台と映画両方をこなすイギリスの実力派女優,フィオナ・ショウ(「ハリー・ポッター」シリーズのペチュニアおばさん)とリンゼイ・ダンカン。1月7日から2月5日までBAM小劇場で…
キース・リチャーズの自伝はとにかく面白い。「ロックンロールの生存者」の長年の証言が,576ページにわたり,目の前でしゃべるように率直に語られ,ストーンズファンでなくても十二分に楽しめる。10月末に発売されて以来のベストセラーだ。以下のカッコ内引…
2010年は一見、映画不作の年で、「キック・アス」が4月、「トイ・ストーリー3」が6月に公開されて以降、少なくともニューヨークで公開されたものに関しては、ハリウッド映画に限らずインディー系や外国映画にも、勢いのある作品やぜひ見たいと思う作品が…
Exit Through the Gift Shop イギリスのグラフィティアーティスト,バンクシーが監督した,本当に事実かどうか話題になっているドキュメンタリー。バンクシーは正体不明のアーティストで,映画の中ではフードで顔を隠し,音声処理で声を変えて登場する。LAで…
英国王のスピーチKing’s Speech 現エリザベス女王の父ジョージ6世(コリン・ファース)は、父の国王と兄からのプレッシャーでどもりになったが、言語療法士ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)の導きによりラジオ演説を成功させて自信を持ち、立派な国王にな…