2010-01-01から1年間の記事一覧
バーグドルフ同様に5番街にある高級老舗デパート、ヘンリ・ベンデルのディスプレイ。 ニューヨーク・シティ・バレエと協力して、ジョージ・バランシン振付の「くるみ割り人形」に着想を得た場面を表現している。吹き抜けのアールデコ建築を生かした浮遊感が…
メイン以外のウィンドウ。 向かいにあるメンズのウィンドウ。スチームパンクなテーマが共通している。 5番街の風景とウィンドウに見とれる人々。
高級百貨店バーグドルフ・グッドマンのホリデイ用ウィンドウは、NYのクリスマスに欠かせない風物詩の一つであり、Linda Fargo と David Hoeyのチームが14年間デザインを手がけてきた。現代的なセンスを失っていたバーグドルフが、流行の最先端を行く高級デパ…
U2のボノとエッジが音楽を担当し,「ライオン・キング」のジュリー・テイモアが演出するミュージカル「Spider-Man: Turn Off the Dark」は,ここ数年アメリカ演劇界の話題となってきた。ブロードウェイ史上最高の6500万ドルまで膨らみ続けた制作費と,資金…
黒澤の「蜘蛛の巣城」を,前衛演出家のピン・チョンが舞台化し,BAMで11月10〜13日に上演された。休憩なしの1時間半強で,映画をほぼそのまま舞台に移しているが,舞台はカットできないので,不必要な動きが追加されてテンポが悪く,話の筋すらぼやけてしまう…
私は原作のファンだが、2時間30分は長すぎる。原作に忠実なあまりにテンポが遅く,時計を何回か見てしまった。最後を2部作にしたのは金儲け主義としか思えない。ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人が暗い森をさまようのに、大部分の時間が費やされるが、ホグ…
ある夜,帰宅途中の地下鉄で尺取虫を見かけた。 それは鮮やかな緑で,女性客のトマト色のトートバッグをうれしそうに上下運動していた。 私は,仕事疲れかと思い目を閉じた。が,まだそこにいた。そればかりか,斜め運動までが加わった。 何か言うべきか,一…
10月16日(土) ホテルそばのBilla スーパーマーケットで、赤唐辛子入りサーディンオリーブオイル漬け缶、ユリウスマインル(ウィーンの有名なグルメコーヒー)、クランベリージャム、粒マスタード、グラインダーつきこしょう(普通の調味料が何気においしかっ…
10月15日(金) ブダペストへ ついに一番近い地下鉄の駅を見つけた。ホテル隣のショッピングモールの中で,何度も通り過ぎていたが,行きたい場所には都合が悪い路線と勘違いしていた。 ウィーン・マイトリング駅からオーストリア国鉄 (ÖBB)でブダペストへ。片…
10月13日(水) McCafe で、カプチーノとアップルシュトルーデルの朝食。この街の老舗コーヒーハウスに影響を受けたデザインで、おそらく世界でもっともスタイリッシュなマクドナルドの一つだろう。 レオポルド美術館で、世界最大規模のエゴン・シーレのコレク…
10月12日(火) ベートーベンの住んでいた建物などの古い建物を見ながら、再びナシュマルクトに向かう。 気楽にいろんな味が楽しめるナシュマルクト市場には、滞在中何度も来た。八百屋に肉屋、花屋、魚屋では蛸まるごと一匹が売られ、生牡蠣がワインと共に食…
10月10日(日) 「Anker」というパン屋チェーンで朝食。カプチーノに似たメランジェ・コーヒー、バター・クロワッサン。 アウグスティン教会で,朝11時のシューベルト・ミサ第2番(G Major, D167)。この後ゴシック教会を沢山見るが,これが最初である。コーラ…
2005年から始めたこのブログは、今日10万ヒットを迎えました。今まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。映画評を中心に始めましたが、特に今年はあまり見たい作品もなく、漫画ブログを始めたこともあって更新頻度が減っていますが、取り上げ…
フェイスブックをハーバード大在籍中に立ち上げ、史上最年少の億万長者になったマーク・ザッカーバーグを主人公に、同サイトの設立経過を描く話題の作品で、監督はデビッド・フィンチャー。殆ど友達のいない天才的なコンピュータおたくが、世界最大のSNSを作…
猫漫画のブログを始めた。うちの8歳の黒猫,シェフとファイアボールが主人公である。小学校の頃,『君も漫画家になれる!』の類の本を買って,原稿用紙もGペン(今は日本製のペンが主流で時代の変遷を感じる)も買ったのに,1コマも完成できなかった時から…
米ヴォーグ編集長のアナ・ウィンターの呼びかけにより、昨年から始まったFashion's NIght Out。不況時のファッション業界を応援するために、ニューヨークのデザイナーやブティックが中心になって始められたショッピング・イベントだが、東京やパリなど世界中…
Never Let Me Go by Kazuo Ishiguro 昨日紹介した「The Thousand Autumns of Jacob de Zoet」に加え,日本がらみの本では,キーラ・ナイトレイ主演で映画版が来月公開される,カズオ・イシグロの「Never Let Me Go(わたしを離さないで)」も読み始めたら止ま…
この夏は,パンツをはかずに走り回っているような,スタローンの「エクスペンダブルズ」が2週間興行トップとなったことからも分かるように、映画が不作で,本を沢山読んで過ごした。 「The Thousand Autumns of Jacob de Zoet」は、18世紀末から19世紀末に長…
自由の女神を海から見るためにスタテン島行きのフェリーに乗り、そのままマンハッタンに引き返す観光客は数多いが、スタテン島の南端には見逃すには惜しい自然がある。ビーチとそれに隣接する大きな池や沼地と森を持つ公園だ。Wolfe's Pond の名の通り、池を…
文房具「ポスト・イット」を使った世界最大のアートがグランドセントラル駅で展示されている。「ポスト・イット」発売30周年を記念して、「30年後に私は。。。」という題で、中高生を対象に行われたポスト・イット・デザインコンクールの優勝作である。フロ…
ガバナーズ・アイランドは、自由の女神が立つリバティ島の隣にある、小さな島だ。1996年まで軍と沿岸警備隊の基地や居住地として使われていたが、2003年にNY州と市に譲渡された。2005年から夏の週末だけ一般に開放されるようになり,100以上のパンクバンドが…
続編でないこの夏一番の期待作は見掛け倒し。 夢の中の夢,またその夢に降りていっても,風景が変化するだけで感情(あるとすれば)は変わらないので,降りていく意味がない。見掛けだけ忙しく複雑に見せているが,中身はそれほどない。クリストファー・ノーラ…
この二人は明らかに友達。性格が良いだけでなくユーモラスで,友達になるならこの人たち。左のほうがキュートなので,右のは「いい人ね」で終わってしまうこともある。ちょっと違うけど,「サウスパーク」のスタンとカイルのような。ハーポ(Harpolyre)という…
メトロポリタン美術館屋上に展示中の、双子の写真家ダグ&マイク・スターンによる竹のインスタレーション。彫刻でもあり、4月末から10月末の期間中変化し続ける様子を見せるパフォーマンスでもある。波頭をかたどってあり、背景のセントラルパークは海で…
ウッディとバズは私たちの心の中にずっといる。すれた私にガラでもないベタな思いを抱かせる,長年愛されてきたシリーズの最後に相応しい傑作だ。おそらく今年最高の作品になるのではないだろうか。見終わって久々に心が洗われるような気持ちを味わったが,…
グリーン・デイの同名のポップパンク・アルバムをミュージカル化した「アメリカン・イディオット」を見た。ブッシュ政権時代のアメリカ郊外の若者たちが都市に出て行き、愛を見つけ、誘惑に会い、失望し、再び郊外に戻るだけの話だが、彼らの不器用な怒りやエ…
NYで働く人々にとって欠かせないのが、lunch cartと呼ばれるランチ屋台である。ここ5年ほどで、チキンをライスにのせたハラールフードの屋台が増えた。バングラデシュやエジプト移民などイスラム教徒の増加のためで、NY名物のホットドッグスタンドと数が逆転…
新珠三千代が夢に出てきそうなほどすごい!勝新太郎、高峰秀子、佐藤慶の計4人が主演だが、この濃い面々を余裕でかすませている。とはいっても、それぞれに演技が巧みな人々の影が薄いということではなく、新珠三千代が尋常でなさすぎるのだ。ジャパンソサエ…
4月下旬から5月始めにかけて、リンカーン・センターのエイブリー・フィッシャー・ホールで「ロシアン・ストラヴィンスキー・フェスティバル」が開催された。「春の祭典」や「火の鳥」などロシア時代の有名な初期作品だけでなく、ストラヴィンスキーがロシア…
1作目は劇場で2回見たほど大好きだったので、とても期待していたが、大きくがっかりした。ダウニーJrのファンとしては言いづらいが、1作目で炸裂していた彼の魅力さえ減少している。展開に無理のある物語をようやくつなぎとめるほどには魅力的だが、作品全…