2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「プロデューサーズ(2005)」

プロデューサーズ The Producers(2005) 今まで見た中で最悪のミュージカル映画の内の一つ。ひどいとは聞いてたけど、ここまでとは思わなかった。舞台のエネルギーを映画化できてない、というレベルの欠点じゃない。クローズアップやバストアップの登場人物の…

上意討ち−拝領妻始末

人間性を無視した武家社会の仕組みに、ついに切れた侍親子が立ち上がる、という時代劇にはありがちの単純なパターンだが、脚本も演技もうまく、徐々に盛り上げていくテンポも適切で、絵も美しく、2時間を飽きさせない。1967年作。 会津松平藩の侍、笹原伊三…

226 Series 1周年記念コンサート

自宅で月一回行ってきたコンサート、226 Series/The Foundryが1周年を迎え、日曜は記念コンサートだった。私もエドも風邪引きながら、他の音楽活動でも忙しい中、6人(プラス私たち)の出演者の調整や準備に大変で、うれしいというよりは、無事終わってよか…

カルメン故郷に帰る

ずっと前に見たと思ったけど、こんな変な映画だったっけ?これが日本初のカラー映画とは粋だねぇ。いやー、面白い映画。1951年、木下恵介監督。 足踏みオルガンで演奏される「ふるさと」に合わせた、子供たちと先生の、校庭でのお遊戯から始まるが、「ウィッ…

トニー・ジャー:次の国際的マーシャルアーツ・スターはタイから!

トニー・ジャー主演の最新作「トム・ヤム・クン!」を見た。映画としては難があるが、トニー・ジャーの魅力は良く伝わってきたので、前作の「マッハ!(Ong-Bak: The Thai Warrior)」も見てみた。彼のアクションだけでなく、作品としても良い出来で、久々に…

「Wicker Man」「Eyes Wide Shut」「三つ数えろ」「エル・トポ」

The Wicker Man ウィッカーマン 独特の非キリスト教的風習を持つスコットランドの島で、失踪した少女を探しに、イギリス本土からクリスチャンの警官が訪れるが、島の人々は捜査に非協力的で。。。 Robin Hardy監督。1973年作。 パブやストーンサークルで、フ…

The Wayward Cloud(浮気雲/天邊一朶雲)

都会の孤独な恋人たちを描いた、ウォン・カーウァイ風すれ違い切ないラブストーリーと、キッチュなミュージカル場面が交互に現われる不思議な作品で、一見の価値あり。台北でのポルノビデオ撮影の内幕、干ばつ、すいかという三題噺でもある。各場面の中でも…

ビョーク&マシュー・バーニーの「拘束のドローイング 9」

ビョークのボーイフレンド、マシュー・バーニーが、自分とビョークを主人公に撮った前衛映画。全く抽象的というわけではなく、一応筋もメッセージもあるが、ハリウッド的な語り方はしてない。日本の捕鯨船にこの2人が乗り込み、神道の結婚式を挙げ、いちゃい…

This Film Is Not Yet Rated

週末、「パルプフィクション」の深夜上映の時に、感想を記入するだけで、公開前の映画がただで見れる、とミラマックスの人に言われて、見に行った。実際に公開されるものとは、多少違うバージョンかもしれないことを、お断りしておく。 映画作品としての出来…

若作りと呼ばないで

ニューヨーク誌が、ニューヨーカーについての新しい風俗用語を作り出した。30〜35歳を過ぎても22歳のように装い、行動する“大人”たちを意味するgrown-ups の略で“grup”と呼ばれる。この現象は、一過性の流行でなく、当分は続くと思われる。収入はあるが、個…

The Devil and Daniel Johnston

ビレッジボイス紙の試写会で見た。ボイスの試写会で見せる映画の半分ぐらいはクズだが、これは良かった。 躁鬱病を抱えるアーティストでソングライターのダニエル・ジョンストンを、いわゆるお涙頂戴の芸術家の狂気でなく、神経に障るほどリアルで感動的に描…