226 Series 1周年記念コンサート

自宅で月一回行ってきたコンサート、226 Series/The Foundryが1周年を迎え、日曜は記念コンサートだった。私もエドも風邪引きながら、他の音楽活動でも忙しい中、6人(プラス私たち)の出演者の調整や準備に大変で、うれしいというよりは、無事終わってよかった、というのが正直な実感。でも、1周年おめでとうの拍手を出演者と観客からもらって、うれしかった。

昼からコンサートの準備。風邪引きなのに、掃除や家具を動かしたり、ビールの買出しはつらいけど、エドは風邪が悪化して寝込んでしまったので、私がやるしかない。最初の出演者が来ても、ばたばたと準備に追われ、出演直前にやっとサンドイッチをぱく付く。

1周年記念の呼び物として、いつものように完全な即興ではなく、現代音楽の作曲家コーネリアス・カーデューのグラフィックスコア、Treatiseを、エレクトロニクス奏者5人、パーカッション2人によって演奏した。エレクトロニクスはEd Howard, Brian Moran,渡辺紀明、ターンテーブルがMaria Chavezと私。パーカッションはMatt Hannafinと Ravi Padmanabha。こうして並べてみると、日本、中国(エド)、ペルー、イラン、インド系など、いかにもNYらしく多彩な人種の集まりだ。

客は20人弱ほど集まり、出演者も多いので満員となった。演奏を始める前に、1年間シリーズをサポートしてくれて、出演者と観客の皆さんありがとう、という簡単なスピーチを行う。感謝の気持ちをこめて、全部の出演者の名前を読み上げる。ここにも書いておくと、

Doug Theriaut, Brian Moran,Ed Howard,Matt Hannafin, Rich Gross, Jeff Shurdut, Ravi Padmanabha, Matt Mottel, Ed Bear, Chris Welcome,Shayna Dulburger,Bryan Eubanks, Blaise Siwula, Noriaki Watanabe, Sabir Mateen, Sean Meehan, Maria Chavez, Barry Seroff, Daniel Carter, Michael Evans, Chris Forsyth, Gregory Reynolds, Matt Sullivan, Heather Vergotis, Elizabeth Ward, Steve Dalachinsky, Assif Tsahar, John Kennedy, Adam Kriney and friend, Diana Wayburn,Ty Cumbie、Toshi Makihara
全部で33名。私とエドを入れて35名。

最初のセットはTreatiseから3ページ。スコアの解釈の可能性を話し合った後、それぞれの演奏者の解釈に任せる、ということになったが、リハーサル一回だけでもできればよかったと反省。それでも、全くのカオスになりがちな人数のところをまとまって演奏できたのは、譜面があればこそ。2セット目の、エドが作曲したスコアの方が、インストラクションが単純なため、暴走せずにのびのびと、より自然なinteractionとバリエーションに富んだ、厚みある音の層で演奏できたと思う。演奏する長さとタイミングが、相対的に指定されているだけのスコアで、各演奏者はそれぞれ違う譜面を持っている。

演奏が終わり、出演者を紹介し、またみんなに感謝する。ブライアンが私とエドに対して感謝を述べてくれ、みんなから拍手をもらって、照れたけどうれしかった。ブライアンは看護士の資格を取ったばかり。通り道においてある荷物をどかす、など素早くさりげない心配りも、コンサートシリーズをやっていると、身にしみてうれしい。彼なら良いナースになれそうだ。あーあ、終わってほっとした!エドも演奏に参加できればもっと良かったけど、彼の曲は好評だったし、良かった良かった。