2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Letters from Iwo Jima「硫黄島からの手紙」

かつてアメリカ映画的バイオレンスを体現してきたイーストウッドが、敗戦国のラスト・サムライに、自分が演じてきたよりもノーブルなヒーローを見つけた。対照的に、アメリカ側から硫黄島の戦いを描いた同監督の「父親たちの星条旗」は英雄とされた人々が英…

Curse of the Golden Flower

スケールアップしたユーモアなしの「Mr. & Mrs.スミス」「ローズ家の戦争」といった感のある夫婦喧嘩映画だが、中国の皇帝一家の子供も巻き込んでの喧嘩だけあって、桁違いの規模だ。が、そのスケールの大きさは質よりも圧倒的な量によっており、共産主義的…

Perfume 香水―ある人殺しの物語

18世紀。パリ一の嗅覚を持つ青年グルヌイユ(ベン・ウィショー)は孤児院で育ち、皮なめし職人に売られ、毎日厳しい肉体労働に従事している。ある日、配達の途中にすれ違った処女の芳香を永遠に保存したいという思いに取り付かれ、イタリア人調香師(ダステ…

Thank You For Smoking サンキュー・スモーキング

アーロン・エッカート演じるタバコ業界ロビイストは、嫌煙の風潮が広まる中、人殺しと罵しられながらも、詭弁の天才とさわやかなルックスを武器に奮闘する。同時に、皆の嫌われ者である自分の仕事ぶりを息子に見せながら、良き父であろうとも努力する。良い…

クリスマスツリー

NY

昨日、ツリーを買っただけでエネルギーが切れたので、今日飾り付けをした。引っ越して、ちゃんとしたサイズのツリーが飾れるようになってから毎年、近所の店でアンティークのオーナメントを少しづつ揃えている。今年は3年目なので、ずいぶん充実してきた。新…

ギグ二本,トルコ料理,「天国と地獄」

11日月曜は、グリニッチビレッジのCornelia Street Cafeで、年末にふさわしい楽しいイベントに参加。"99 Bottles of Beer on the Wall"という、ビール瓶を99から1までカウントダウンしていく宴会ソングを元に、それぞれの数にまつわる歌や物語、詩を複数のパ…

ヨガ呼吸法

NY

9日の土曜日、毎週通っているヨガ教室のワークショップに参加。基本的な呼吸法が殆どだったが、先生の話もユーモアがあり面白く、ためになったので、忘れないように書いておく。意識的な呼吸により、生命エネルギーを取り入れ、体内の毒素を排出することを…

The Fountain ファウンテン

大傑作「レクイエム・フォー・ドリーム」以来、待ちに待ったダーレン・アロノフスキーの6年ぶりの新作だが、大方の批評どおり退屈で出来が良くない。現代。科学者のヒュー・ジャックマンは、脳腫瘍で死にかけている妻(レイチェル・ワイズ)の治療法を発見し…

クリスマス@Bergdorf Goodman

NY

「神は細部に宿る」という言葉を思い出させてくれるのが、5番街の高級デパート、バーグドルフ・グッドマンのホリデイ用ウィンドウだ。毎年11月下旬の感謝祭から年末にかけて、クリスマスをテーマにしたショウウィンドウが、メイシーズやサックス・フィフスな…

Talladega Nights : The Ballad of Ricky Bobby タラデガ・ナイツ

ディズニーの「カーズ」と同じ今年夏の公開で、カーレースを題材としているが、こちらの方が偽善的でなく、現実を反映していて面白い。ウィル・フェレルがパンツ一丁でレーストラックを走り回ったりするおバカ映画だが、映画制作を含めた企業社会アメリカを…

Tenacious D/Marie Antoinette

Tenacious D : The Pick of Destiny ジャック・ブラックと相棒のカイル・ガスが、フォーク・メタル・デュオをケーブルTVで演じ、B級低調な笑いで番組キャンセル後もカルト的人気を得たコメディの映画化。ロックスターを目指してサンフランシスコに来たJB(…

感謝祭、ギグ二本

このところ仕事二本と音楽で忙しく、更新が遅れてしまったが、大切な出来事や思ったことを書きとめておく。先月18日、土曜日の夜は月一の自宅コンサート。ぎりぎりまでスケジュールの調整がつかず、時間を勘違いしていた出演者もいて、はらはらしたが、ふた…