ギグ二本,トルコ料理,「天国と地獄」


11日月曜は、グリニッチビレッジのCornelia Street Cafeで、年末にふさわしい楽しいイベントに参加。"99 Bottles of Beer on the Wall"という、ビール瓶を99から1までカウントダウンしていく宴会ソングを元に、それぞれの数にまつわる歌や物語、詩を複数のパフォーマーが演じた。ピアノの弾き語りなどキャバレー系のパフォーマンスが中心だったので、エドはギターをボウで弾き、私は35から29番をサイケロック、オペラ、キャバレー風などの声を使い分け、適度に個性的で、かつ浮きすぎない演奏を行った。

金曜夜は友人夫婦と、近所にあるタパス形式のトルコ料理屋へ。軽く揚げたナスにトマトとガーリック・ヨーグルトがのった前菜、焼き鳥、野菜たっぷりの海老サラダなどが美味しい。ギリシャ料理にも似ているが、水パイプで吸うタバコのメニュー(フルーツ味など)があるのが違う。友人は子供連れだったので早めのディナーだったが、10時以降はベリーダンスやトルコ音楽の演奏もあるらしい。

黒澤明の「天国と地獄」のビデオを見る。面白すぎる。誘拐された子供が戻ってくるまでと、身代金を払うかどうかの三船敏郎の葛藤が中心の前半と、捜査チーム(一人ひとりが素晴らしい演技!)と犯人による追跡劇中心の後半、と一粒で何度でも美味しく、娯楽と社会へのコメントも見事に両立。篠田正浩の「暗殺」は思ったより丹波さんが出てない。映画自体はまあまあ。

今年最後の自宅コンサートは16日の土曜日。出演者はジャック・ライト(サックス)&ジョン・マックレラン(ドラムス)、アンドリュー・バーカー(チェロ)&エド(サックス)にジョンと私(ボイス、おもちゃ、ターンテーブル)が加わる。アンドリューはドラマーなので、チェロを弾いていてもドラムが聞こえてくるような演奏。今回の目玉は、アムステルダムアンビエント・テクノ/音響デュオのリッケンで、マヤ・デレンの前衛短編映画「Ritual In Transfigured Time」に合わせてのライブ演奏。お隣からプロジェクターを借り、シーツを天井からつるしての、初めての映画上映だったが、うまく行ったので、プロジェクターが欲しくなった。