ミッション・インポッシブル3 Mission: Impossible III

djmomo2006-05-08


人気TV番組「エイリアス」のJ.J.Abramsが監督したが、映画の画面の大きさと長さをもてあましているようだ。ペース配分もひどく悪く、前半が非常にスローで、最後の30分で何でもかんでも詰め込んでいるので、時間的にMission:Impossible(不可能な任務)なのではないかと心配になってしまう。

悪役のフィリップ・シーモア・ホフマンらは、背景説明もあまりなしに、突然に悪役になるので、トム・クルーズの任務が不可能なのかどうか判断しがたく、スリリングじゃない。彼の復讐心が任務を遂行する原動力になっていることは分かるが、説得力がない。彼の信じるサイエントロジーのように。

トム・クルーズはプロデューサーでもあり、彼の私生活を反映した内容でもあるが、彼が意図した内容と観客が感じることはかけ離れていて、またまた笑いのネタを提供してくれている。海賊版をダウンロードして、夫と家で見たのだけど、カミングアウトしていないゲイである、というネタやケイティ・ホルムズ関係などの突込みを、いちいち入れながら見れたのは楽しかった。映画館じゃ、カウチの上でジャンプはできないもん。「ショーン・オブ・ザ・デッド」のサイモン・ペグが、クルーズを助けるエンジニア役で、出番の少ない割りにおいしい役だったが、彼に向かって、”We’ll share the jail cell together”と言ってたのには、大爆笑。シーモア・ホフマンの悪役は、取り立てて言うことなし。何でも出来る役者なので、ここでは悪役を演じているというだけ。ジョン・ウーの鳩が懐かしいよー。