クラークスII/ビースティー・ボーイズ 撮られっぱなし天国

 

Clerks II クラークスII
ニュージャージーのダメ店員コンビを描いた「クラークス」の、作らなくてもよかった続編。とはいえ、94年の「クラークス」からケヴィン・スミス作品に登場し続けてきたキャラクターに愛着があるファンにとってはうれしい。ダメ店員のまともな方、ダンテの上司役のロザリオ・ドーソンのプロ根性と愛らしさが、作品を救っている。

Awesome; I Fuckin’ Shot That! ビースティー・ボーイズ 撮られっぱなし天国
2004年、マジソン・スクエア・ガーデンで行われたビースティー・ボーイズのコンサートで、ファン50人にビデオカメラを渡し、好きなように撮ってもらった映像を編集したドキュメンタリー。ポストプロダクションによって、思ったよりまともに見れる仕上がりだが、その場にいなかったファンをずっとひきつけておけるほどの出来ではない。臨場感はあるし、ヒップポップ/パンクの手作り精神を生かしたコラージュ(ヒップポップはコラージュの音楽だ)という意図は分かるが、粒子の粗いマルチスクリーンの映像にも15分ぐらいしたら飽きてきて、YouTube.comのビデオを延々と見せられているような気になる。
それでも、アンコールの「サボタージュ」は最高!コンサートビデオとしては、ラップだけでなく楽器演奏もした方が断然パワーがあるし、曲の良さそのものと、彼らの人気が最高潮だったときにリリースされた曲、ということでの、両方の勢いがあるから。