カヤックに挑戦/Hooters


今年から、ハドソン川カヤックを始めた。とはいえ、全くの素人なので、まだ埠頭の中だけでの練習。春と夏の間だけ、ボランティアによって運営されている無料のプログラムだ。6月には夫のエドと二人乗り、先週の土曜は一人乗りに初挑戦した。自転車をこぐ要領で、前から後ろに左右交互にこぐだけなのに、間違って上級者用のパドルを選んでしまい、身動きとれず、たちまち岸近くのごみの山に突入。上級者が助けに来てくれて、そこから脱するも、狭い埠頭の中をできるだけ広く四角に回ろうとしたら、思ったより流れが速く、埠頭のゲタとゲタの間に挟まれてまた身動きとれず、救助を待つ。

その後は、端から大きく離れて、すいすい。天気も最高。こぎ疲れて休めば、エンパイアステートなどの高層ビル群、対岸にはニュージャージーが見える。後ろ向きに体をそらせると(実はやってはいけないが)、海と空と自分が重なってほんとに良い気持ち。アクシデントのおかげで、方向転換だけでなく、後ろに進む方法(後ろから前にこぐ)も覚えた。エドと短いレースもする。流れに逆らうと、埠頭の中の緩やかな流れですら結構抵抗がある。ボランティアにより、3時間のハドソン川ツアーが行われているが、もっと練習しないと参加できないなあ。今年は来週で最後なので、来年できるといいな。

たくさん運動して、のどが渇いた。「サウスパーク」でとりあげられてからずっと行きたいと思っていた「Hooters」でビールを飲む。「Hooters」というのは、セクシーなウェイトレスの格好が売りの、ダイナー兼スポーツ・バーのチェーン店。10数台あるTVからは数種類のスポーツ中継が流れ、山のようなチキンウィングとフレンチフライ、ビアジョッキをオーダーしていた、隣のテーブルの男二人組のように、独身男が週末を過ごすにはもってこいの場所だ。とはいえ、女の子の客も沢山いて、雰囲気はあくまで健康的。

ウェイトレスのコスチュームは、タンクに超ミニの短パン、ブラウン系光沢ありストッキング、白ルーズソックス、白スニーカー。すごい美人というより、そこそこ可愛くて親しみやすい感じのお姉ちゃんが多く、背の高さは様々だが、そろってロングヘア、おっぱいが大きい。「アンナミラーズ」やメイド喫茶と比べると、セクシーさに対する日米の好みの違いが分かる。

私たちのウェイトレス、ミシェルは感じよく写真におさまってくれた。ウェイトレスのみの写真はお断り、というルールらしく、この写真はご覧の通り、私の部分をカット。ビールのグラスはキンキンに冷え(アメリカではめずらしい)、ブタのしっぽが幾つかつながったようにカールしたフレンチフライもオニオンリングも美味しかったし、ウェイトレスも想像してたのと違い、非人間的な明るさではなく、普通にサービスとして明るく、珍しい体験に満足。