2007年ベスト10


2007年もまた、現実世界を反映して、血まみれの暴力を描いた作品が目立った。

1.There Will Be Blood ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
現在に通じるアメリカを描いた、アメリカ映画の新しい古典。石油王に成り上がるダニエル・デイ・ルイスの演技が圧巻。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20080108#1199769395

2.Knocked Up ノックド・アップ
めちゃくちゃスゥイートで笑わせてくれるこの作品を始め「Superbad」「Walk Hard: The Dewey Cox Story」とジャド・アパトー作のコメディがハリウッドを席巻した年。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20070904#1188870133

2.Sweeney Todd スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
暗くセクシーでおかしい、血まみれの傑作。バートン&デップのコンビとしては「エド・ウッド」以来、デップ作品としてはジャームッシュの「デッドマン」以来の出来。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20071215#1197688404

4.Eastern Promises イースタン・プロミス
前作の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」より劣るが、ヴィゴ・モーテンセンがとにかく素晴らしい。「暗黒街の顔役」のパチーノ級の存在感だが、静かに恐ろしい、マフィアの新しいアンチヒーローの誕生。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20070920#1190250965

5.Before the Devil Knows You’re Dead
シドニー・ルメット復活作。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20071102#1194028763

6.Sicko シッコ
映画作品として完璧ではないが、右派左派問わず誰もが直面している問題として、アメリカの健康保険制度の欠点を分りやすく描いてインパクトが大きい。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20070712#1184273334

6.The Cats of Mirikitani ミリキタニの猫
作りは小さいが、内容は大きい。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20070317#1174106366

8.Blame It on Fidel ぜんぶ、フィデルのせい
両親の政治活動に巻き込まれた少女の視点から描かれるスマートなコメディ。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20070816#1187224932

8.Hairspray ヘアスプレー
カッコつきながらも幸せにさせてくれる、良くできたミュージカル映画
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20071230#1198980222

8.Planet Terror プラネット・テラー
その不完全さも含め、愛すべき楽しいBムービー。「グラインドハウス」二部作として、タランティーノ作「デス・プルーフ」と一緒に上演された。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20070410#1176232861

次点:The Namesake その名にちなんで
インド系アメリカ移民である両親と子の世代の対立を、実感あふれる描写で描く。
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20071020#1192836095

  • 主演

ダニエル・デイ・ルイス(There Will Be Blood)
ヴィゴ・モーテンセン(Eastern Promises)

  • 助演

ハビエル・バルデム(No Country for Old Men)
ポール・ダノ(There Will Be Blood)

  • ワースト

Into the Wild
http://d.hatena.ne.jp/djmomo/20080103#1199340247