クリスマス@Bergdorf Goodman

8月末以来、翻訳の仕事でピッツバーグのG20サミットに行き、40歳の誕生パーティーを兼ねた初の絵の展覧会を自宅で開くなど公私共に忙しく、更新できない内に年末になってしまった。ここ数年来、5番街の老舗高級デパート、バーグドルフ・グッドマンのホリデイ用ウィンドウの写真を撮るのが年末に欠かせない楽しみになっている。今年のテーマは「不思議の国のアリス」で非常に分かりやすく、視覚に訴える度合いも強い。メイシーズ・デパートのウィンドウも有名だが、いかにも家族向けなのに対し、こちらは大人向けで、おおかたのチェルシーのギャラリーよりも感嘆の声が多く聞かれること請け合いの、分かりやすく超ハイレベルのコマーシャルアートとなっている。最初の2枚は、1つの縦長ウィンドウでウサギ穴の上と下。






向かいにあるメンズストアのテーマは、ロアルド・ダールの同名小説を原作としたウェス・アンダーソンの新作「Fantastic Mr. Fox」で、これも児童文学にインスピレーションを得ている。アリスは、来年3月にティム・バートンの映画が公開され、今月はケーブルTVでミニシリーズが放映されたりとブームのようだ。

これも向かいにあるアップルストアと、バーニーズの隣の店のウィンドウ。

バーニーズはがっかりした。人気長寿バラエティ番組「サタデーナイトライブ」がテーマで、美的に気に入らなかっただけでなく、バーニーズの商品なしの単なるギャラリースペースになっていて、インパクトを弱めている。ウィンドウアートは商業と芸術が融合したとてもアメリカ的な存在だから。