初めてのソロ・ターンテーブル・ギグ

djmomo2006-05-13


木曜夜は、ブルックリン、パークスロープのSpoken Words Caféで、初めてのソロ・ターンテーブル・ギグ。自分で納得いく演奏で、お客さんも楽しんでくれたみたい。8年間ターンテーブルを演奏してきて、初めてのソロだったが、待ってよかった。始めてからしばらくは楽しくてたまらず、切り替えの早いコラージュ的な演奏が流行っていたこともあり、2台同時に演奏したり、アームを二つつけたり、とクレイジーで密で力まかせな演奏だった。その内、レコードをマニュピレイトしまくるだけでなく、素材としての音をより大切に生かしていくことや、ミニマルな傾向も取り入れ、全て自分なりに消化できるようになってきた。今はビンテージのポータブル・ターンテーブル一台と超簡易ミキサーだけなので、レコードを替えるときは空白ができるが、空白も音楽の一部になっていたと思う。

ソロはほんとに勉強になる。現在、自分に何ができて何ができないかを見極め、ギグまでに練習すれば何ができるか、イメージをわかせる。普段やっているグループでの即興演奏と違い、他の人のリアクションがないので、より多くの練習も必要。コンセプトを決め、狙った場所に針を落とす練習もするけど、そうでなくても対応できる柔軟性を訓練する。愛用しているレコードでも新しい発見がある。面白い箇所を見つけて、前後のレコードとうまくかみ合ったときは、ジャックポットを当てた気分。

同じ夜にトニックで、お友達バンドのNaのギグもあり、客足が心配だったが、演奏者を入れても20人ぐらい集まってまずまず。親友のダンナとか、mySpaceで知り合ってコンピレーション・レコードを作ってくれるトッドなど、意外な人も来てくれた。このシリーズも、客がついてきた感じで喜ばしい。向かいのパフォーマンス・スペースBrooklyn Lyceumもかなりの人のようだった。

テストトーン、スポークンワード、効果音、ストリングス、エスニック、ノイズと異なるテーマの6曲を演奏した。狙ったところでお客さんが笑ってくれる。わーい!!ターンテーブルは特に人前で演奏すると、楽器という感じが強まって楽しい。チェロのレコードなんか、自分で本当に演奏しているような気分だし、ノイジーなスクラッチにも熱が入る。指と頭がちゃんと覚えている内に、他のところでもギグをやりたいな。なんだか、うれしくてなかなか眠れなかった。