ダ・ヴィンチ・コードDa Vinci Code

カンヌでも米国メディアでも酷評されまくっているので、全然期待せずに見た。トム・ハンクスとオドレイ・トトゥは思ったよりミスキャストではないが、映画というよりはヒストリー・チャンネル（歴史専門のケーブルTV局)の特別番組、といった感じで、トム・ハンクスやジャン・レノである必要は感じられない。イアン・マッケランは存在感があったが、作品全体を救うほどではない。

パズルおたくと宗教おたくが、おろおろと世界を駆け回っている、という印象で、彼らの情熱が伝わってこない。原作の知的興奮もなく、そういえばこういう話だったなあ、と思っただけ。かなりはしょってあるので、原作を読んでないと分かりにくいだろう。それでも長くて眠くなる。トトゥはハンクスには幼すぎるし、ロマンティックな関係が生まれそうには全然見えない。私が見たのはロシア版（？）の海賊版で、絵はまともだったが、フランス語の部分は字幕なしだったので、夫と勝手に吹き替えして、せめて楽しんだ。