Matmos@Bang on a Can Marathon

djmomo2006-06-06


日曜は、Bang on a Can Marathonに、Matmosを見に行った。World Finacnial Center のWinter Garden内で約10時間半にわたって催された、無料コンサートの一部だ。Bang on a Canはアカデミックよりの現代音楽グループで、自分たちが演奏するだけでなく、他の現代音楽の作曲家や演奏家の紹介・育成にも力を入れている。

Matmosビョークとのコラボレーションで有名な、サンフランシスコ出身のエレクトロニクス・デュオ。前作のCivil Warを聞いて以来、勝手に親しみを抱いてきた。実験的なエレクトロニカ、というくくりで語られることの多い彼らはビート重視、クラブよりの音で、それに比べ、私がやっている音楽には連続するリズムは殆どない。それでも、ユーモアとポップ感、共演するミュージシャンと自分自身へのリアクション(コントラストをつける、相手にフォローするなど距離のとり方)の感覚が、殆どの実験/即興音楽家よりも近いように感じてきた。今回、実際に聞いたら、その思いはより強まった。2曲しかやらなかったけど、もっと演奏してほしかったなあ。

一曲目はアルミ製の音が出るものというテーマで、MatmosのDrew Danielはラップトップを、M.C. Schmidtはアルミ製のオブジェ(?)を演奏。4人組のパーカッション・グループ、So Percussionが、大きさの違うバドワイザーの缶多数などで共演。二曲目はエスニックのパーカッションを多用した、力強いビートのある曲で、エレクトロニクスやミュージカルソー、プラスティックのチューブなどがアクセントになって、聞きやすい。ラップトップだけだと、ライブではよほど趣向を凝らさないとつまらないので、そうならないためのお手本のような、ライブ音楽の力を感じさせた演奏。10月にはこのメンバーでまた演奏するので、ぜひ聞きに行かなきゃ。

8月12日にブルックリンのウィリアムスバーグで行われる、Sonic YouthYeah Yeah Yeahsのチケットも入手。ソニックユースはもういいや、と思っているニューヨーカーは私以外にもたくさんいると思うが、やはり地元出身で、今最高にいきのいいYeah Yeah Yeahsと一緒とあっては、見逃せない。商売上手だねえ。どちらのバンドも新アルバムをリリースしたばかりで、特にYeah Yeah Yeahsの2枚目は、よりポップでキャッチー、全曲シングル化できそうだ。それにしても、ticketmaster.com(アメリカ版ぴあ)の手数料、一枚に付き8.5ドルは高すぎ。

http://www.brainwashed.com/matmos/
http://www.bangonacan.org/marathon2006.html