Sonic Youth/Yeah Yeah Yeahs@Mccarren Park Pool

  

8月12日、ブルックリンのMccarren Park PoolでのYeah Yeah YeahsSonic Youthのコンサートへ。ウィリアムスバーグの公園のプールをつぶしてできた、新しいコンサート会場。ソニックユースはもういいや、と思っても、人気上昇中のYeah Yeah Yeahsとの商売上手なカップリングにそそられた。両者とも新作をリリースしたばかり。

ヤー・ヤー・ヤーズは残念ながら期待はずれ。彼らのノーウェイブな持ち味に、数千人は入れるオープンな会場は大きすぎた。PAがかなりしょぼく、パワー不足だったのも大きな原因。キャパ1000人ぐらいまでのクラブだったら最高だったのに。カレン・Oはサン・ラのような宇宙系光りモノの衣装。「Cheated Hearts」など新作「Show Your Bones」から聞きたい曲を全部やってくれたので、それでもうれしかった。2枚目の最新アルバムの方が洗練された曲作り。でも、ライブ用にアレンジしなおすか、ツアー用にベースかキーボードを入れるべきだった。

見飽きたとは言えソニック・ユースは、出てきたとたんに格の違いを感じさせた。もう20年以上やってるんだもんね。貫禄。観客の反応も全然違い、ヤー・ヤー・ヤーズが可哀想になった。取り立てて言うことはないけど、安定した演奏。このツアーの他の都市では演奏しなかった「Teenage Riot」を演奏したのはファンにはうれしい驚き。キム・ゴードンがベースを弾かずに歌い踊る曲が数曲。あきらかにダンサーではないのを承知の上で、自己パロディーを狙っているようだけど、ベースを他の人に弾かせるほどにはおかしくない。

会場は住宅地の中で、演奏は10時ぴったりに終わった。サーストンが「グラスハウスはもうなくなったから、この続きをどこでやろうか?」とジョークを飛ばしていた。グラスハウスというのは近所にあって、最近なくなったノイズ系ロックや実験音楽のスペース。偶然、私はそこで最後の日の最後のバンドとして演奏した。その時は、模様替えとしか思わなかったけど、今にして思えば取り壊し作業だった