Pirates of the Caribbean : At World’s End パイレーツ・オブ・カリビアン/アット・ワールズエンド


1時間ほど削りたかった前作にも増して、2時間48分と長く退屈。

常にたくさんのことが起こっており、子供だけでなく批評家をも不必要に混乱させる分かりにくい筋だが、本質的にはたいした物語を語っているわけではない。それを補うかのように、次から次へと特殊効果や爆発場面が出てくる。確かにそれらの場面はすごいが、あまりにも物語が一貫性に欠け、感情移入できない登場人物が裏切りを繰り返すので、大船に乗ったつもりで楽しめない。

ジョニー・デップの登場場面は、気を持たせた割には物足りない。すでに前作までで、コミカルなアニメの主人公のような存在感を発揮しているため、いくら特殊効果を使っても新鮮な驚きが感じられなかった。