2006-01-01から1年間の記事一覧
今年から、ハドソン川でカヤックを始めた。とはいえ、全くの素人なので、まだ埠頭の中だけでの練習。春と夏の間だけ、ボランティアによって運営されている無料のプログラムだ。6月には夫のエドと二人乗り、先週の土曜は一人乗りに初挑戦した。自転車をこぐ要…
9月の第一月曜日は、レイバーデイと呼ばれる祝日で、夏の終わりでもある。泳ぐにはもう肌寒いけど、夏の終わりを海の側で過ごしたくて、コニーアイランドの水族館に行った。同じことを考える人は他にもいると見え、大勢の家族連れやカップルでにぎわっていた…
これは、私と夫のエドが、2006年7月にペルーを訪れたときの記録である。ペルーに対してだけでなく、私たち夫婦の間でも、愛と憎しみを感じた旅だった。 7月1日: NY JFK空港−リマ 深夜出発の便は、朝1時頃というとんでもない時刻に夕食を出した。眠り続けよう…
Clerks II クラークスII ニュージャージーのダメ店員コンビを描いた「クラークス」の、作らなくてもよかった続編。とはいえ、94年の「クラークス」からケヴィン・スミス作品に登場し続けてきたキャラクターに愛着があるファンにとってはうれしい。ダメ店員の…
トム・クルーズは奇行によりパラマウントを首になったが、スターの出演はかならずしも映画の興行収入に影響しない、との調査結果をまとめた、興味深い記事がNYタイムズに載っていた。スターの出演と興行的な成功の間の統計学的な相関性はなく、「ET」「ス…
8月12日、ブルックリンのMccarren Park PoolでのYeah Yeah YeahsとSonic Youthのコンサートへ。ウィリアムスバーグの公園のプールをつぶしてできた、新しいコンサート会場。ソニックユースはもういいや、と思っても、人気上昇中のYeah Yeah Yeahsとの商売上…
元副大統領アル・ゴアが、地球温暖化について世界中で訴えた講演を元にしたドキュメンタリー映画。5月末に全米4館だけで公開を始めたが、今ではマンハッタンの中だけでも上映劇場は9館に拡大、ドキュメンタリー映画では「華氏911」「皇帝ペンギン」に次ぐ…
パンク前夜のイギリスのロックシーンを舞台に、ボーカルとギターを担当するシャム双生児を描いた擬似ドキュメンタリー。とはいえ、「スパイナル・タップ」のような抱腹絶倒物ではなく、ユーモアのない悲劇を描いている。監督は「ロスト・イン・ラ・マンチャ…
ヨーロッパで大ヒットした2005年制作の英国ホラー「The Descent」が先週末公開された。ボックスオフィスの成績は「パイレーツ・オブ・カリビアン」「マイアミ・バイス」に次ぐ5位で、外国製ホラーとしては悪くない。「エイリアン」以来一番恐いホラー・スリ…
今年のサンダンス映画祭で絶賛された、崩壊家族を描いたブラックコメディ。約40度という異常な暑さが続くニューヨークの、平日昼間の映画館は、幅広い年齢と性別の観客で満員、家族全員引き連れてきたような観客もいた。大うけに受けていたが、私は鬱気味だ…
分をわきまえた志の低さが、野心と内容が伴わない「パイレーツ・オブ・カリビアン」などハリウッド超大作群の中では心地よい。僕(ルーク・ウィルソン)の彼女は、昼間は地味だけど、ベッドの中では大変身。しかも、地球を救うスーパーヒーロー、G-Girlでも…
全米公開後3日間のボックスオフィスの数字は、史上最高の1億3200万ドルを記録し、大ヒット中のシリーズ二作目だが、何でこんなに受けてるのか全く分からない。批評家には評判が悪く、彼らの意見にいつも同意はしないが、この作品に関しては同感。ジョニー・…
宇宙で一番孤独なスーパーヒーローが戻ってきた。今まで作られたスーパーヒーロー映画の中で最も大人の作品であり、観客の心を操る技術と計算に非常に長け、機知に富んだ、感動的な必見作だ(私は少なくとも3回泣いた)。 監督は「X-Men」「ユージュアル・サ…
ありえなーい!と叫びっぱなしの映画。もちろん、映画もベストセラー小説の原作も、作者の「ヴォーグ」での体験が元になっているとはいえフィクションだ。それでも、NYファッション業界という、女の子なら興味津々な夢の業界を描きながらも、働く女の子なら…
最近、ヨガと鍼によく行く。ヨガのショルダースタンドやディープリラクゼーション、もっと分かりやすいのは鍼だが、針を刺したところから、気が小宇宙のようにぐるぐると回り、手足・頭それぞれの小宇宙が渦巻きながら、体全体の大宇宙へとつながるのが体感…
友達のいない新人レースカーがレースに向かう最中、高速道路の通り道にならなかったために寂れてしまった小さな街で、急ぐだけではない人生の楽しさと友達を見つける、というピクサー/ディズニーの最新作。グローバル大企業のディズニーがスローライフを説く…
孤児として育った修道院でコックとして働くが、メキシカン・プロレスの覆面レスラーにあこがれる、メキシコとスカンジナビア人のハーフ、というのがジャック・ブラック演じるナチョの役どころ。面白くないわけない、と思うでしょ?でも、1時間40分の作品中、…
エリック・ドルフィーやエルビン・ジョーンズと共演したモダンジャズ奏者、ソニー・シモンズとのセッションと、私の2回目のソロ・ターンテーブルについて。We played with Sonny Simmons on Friday, the 16th. Yes, he is the same Sonny Simmons who played…
「生きものの記録」 水爆の恐怖におびえる老人を描いた、笑うに笑えないコメディで、笑える作品にした方が映画として優れていたのでは、とも思うが、水爆に対する不安は、涙が出てくるほど真に迫っている。英語の題は、ずばりI Live in Fear。三船敏郎演じる…
ジョン・ケージ・フェスティバルへの出演が決まったので、調べ物にリンカーン・センターのパフォーミング・アーツ図書館へ。フェスティバルは9月23日にBrecht Forumで行われ、詳細は未定だが、私が「アリア」を歌うのは決まっている。Spin-17のCDにも入っ…
「Welcome to the Dollhouse」 96年の公開時に見逃したままになっていたのだが、見ておけばよかった。今見ると、どこまでcamp的なユーモアを意図しているのか、微妙。やはり、もてないティーンを描いた「ナポレオン・ダイナマイト」を最近見たときは、レトロ…
日曜は、Bang on a Can Marathonに、Matmosを見に行った。World Finacnial Center のWinter Garden内で約10時間半にわたって催された、無料コンサートの一部だ。Bang on a Canはアカデミックよりの現代音楽グループで、自分たちが演奏するだけでなく、他の現…
「徳川女刑罰史」石井輝男監督なので、超エロ&ゴアを期待したら、期待はずれだった。1968年、東映の最大ヒット作だが、この時代が許す限界なのかなあ。3つのエピソードで構成され、だんだん良くなるとはいえ、最後のエピソードの台詞にもあるような、拷問さ…
シリーズ三作目で最後の作品のはず。ブライアン・シンガーが監督した前の二作に比べ、空っぽと批判され、原作のファンからはストーリーを単純化しずぎ、と非難されているが、私は結構楽しめた。ミュータントを普通の人間にする特効薬が発明され、それをミュ…
カンヌでも米国メディアでも酷評されまくっているので、全然期待せずに見た。トム・ハンクスとオドレイ・トトゥは思ったよりミスキャストではないが、映画というよりはヒストリー・チャンネル(歴史専門のケーブルTV局)の特別番組、といった感じで、トム・ハ…
「女体桟橋」石井輝男が監督デビューして2年目、1958年の作品。とにかく題がすごい。日本から海外へ女たちを売りとばす際に橋渡しをする、外人が出入りするクラブを隠れみのにした、高級コールガール組織のこと。東京租界、という言葉も懐かしく、昭和20年代…
土曜夜は、自宅でのコンサート。 Bruno Morello (sax) & Shayna Dulberger (bass) Ninni Morgia (guitar) Light In August : Ann Adachi (flute)& Gregory Reynolds (alto sax) ブルーノとシェイナは初の顔合わせ。ジャズ系の即興が多かったが、現代音楽系…
クソ映画を2本続けて見てしまった。。。 「Attack of the 50 Foot Woman」自分の金目当てで結婚した夫に浮気され、不幸な結婚生活を送るアル中のテキサス(たぶん)女が、UFOにのった宇宙人から放射性物質を受け、巨人になる話。サスペンス、ギャグのタイミ…
波止場 On the Waterfront 1950年代初期のブルックリン、レッドフックが舞台(撮影はNYの対岸、ニュージャージーのホボケン)で、港湾労働者たちで活気があり柄が悪い、当時の雰囲気がうかがえて興味深い。最近、再開発が始まったばかりで、柄が悪いままにさ…